AnalogueがメガCDに対応のメガドラ互換機「Mega Sg」を発表

ゲーム

こんにちは、レトロゲーム大好きAibarです。

つい先日のことですが、メガドライブ互換機「Mega Sg」が発表されました。

開発したのが「Super Nt」のAnalogueということで、これは期待せずにはいられないですね。

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Mega Sg とは

北米のメーカーAnalogueが開発したメガドライブ互換機です。

互換機といっても互換チップや最近はやりのソフトウェアエミュレーションを利用したものではなく、FPGAを使うことによってハードウェア的にメガドライブを再現しています。

FPGA(field-programmable gate array)とはプログラムによって回路構成を変更することができる集積回路です。

かなり小型化されていますが、側面のふちが斜めにカットされていたり前面にヘッドフォンジャックがあったりするところなんかは初代メガドライブをモチーフにしたデザインですね。

ただカートリッジスロット周りのふくらみはオミットされており、かなりすっきりとした見た目になっています。

スペック

基本的にはセガが販売していたカートリッジ使用のゲーム機(SC-3000~ゲームギア)に対応しており、リージョンフリーでNTSC & PALもサポートしているので、海外タイトルも動作可能となっています。

なおコントローラーは付属していないので、メガドライブ用コントローラー等を用意する必要があります。

互換性
  • メガドライブ、ジェネシス
  • マスターシステム(同梱のカートリッジアダプタ使用)
  • マークⅢ、ゲームギア、SG-1000/1000Ⅱ、SC-3000(別売りのカートリッジアダプタを使用)
  • メガCD、SegaCD(メガCD または SegaCD の本体が必要)
  • リージョンフリー
映像出力
  • HDMI 1080p/720p/480p
  • NTSC & PAL サポート
  • 遅延・信号劣化なし
音声出力
  • 48KHz 16bit
  • デジタル音声出力(HDMI経由)
  • 3.5mmヘッドフォンジャック
設定機能
  • スキャンライン設定
  • スケーラー設定
  • 水平位置調整、ストレッチ
  • 垂直位置調整、ストレッチ
  • その他
本体サイズ
(幅×長さ×高さ)
 168 × 138 × 47mm
付属品
  • マスターシステム用カートリッジアダプタ
  • HDMIケーブル
  • USBケーブル
  • USB電源アダプタ
価格  $189.99

カラーバリエーション

メガドライブといえば黒ということで、黒をベースにした3パターン(USA・EUR・JPN)と全体が真っ白なWHITE全4パターンのカラーバリエーションが用意されています。

黒は安定のカッコ良さですが、白も新鮮な感じがしてなかなかいいですね。

写真に写っているコントローラーは、周辺機器メーカー8BitDoの「M30」というコントローラーで別売りとなっています。

2.4GHzの無線を使用したワイヤレスコントローラーで価格は$24.99です。

Mega Sg の特長

その1:高精細な画質とHi-Fi音声

HDMIによる映像出力に対応しており、メガドライブの映像をアップスケーリングして1080pで出力可能となっています。しかも遅延なしです。

また高品質なデジタル音声出力(48KHz 16bitのステレオ音声)に対応しています。

メガドライブに搭載されていたFM音源チップ(YM2612)をFPGA上で実装することにより、メガドライブの音声を忠実に再現することができます。

その2:メガドライブ以外のセガゲーム機にも対応

Mega Sg」本体にはメガドライブ用のカートリッジしか挿すことができませんが、専用のカートリッジアダプタを使うことで他のセガゲーム機のタイトルもプレイ可能となります。

メガドライブ以外で対応しているのは、マスターシステム(海外版マークⅢ)のカートリッジ、SC-3000・SG-1000/1000Ⅱ・マークⅢのカートリッジおよびマイカード

また携帯用ゲーム機であるゲームギアのカートリッジも使用することができます。

スペックには記載されていませんが、SG-1000と互換性のあるオセロマルチビジョン用タイトルも動作すると思われます。

マスターシステム用のカートリッジアダプタは「Mega Sg」本体に同梱されますが、それ以外のカートリッジアダプタは別売りとなります。

その3:メガCD(Sega CD)を接続可能

メガドライブ実機と同様に拡張コネクタが用意されており、メガドライブ用のCD-ROMユニットであるメガCDおよびSegaCD(海外版メガCD)が接続可能となっています。

これまでメガCD(SegaCD)に対応したメガドライブ互換機がなかったことを考えると非常に画期的なことですね。

その4:ファームウェアのバージョンアップに対応

本体の側面に搭載されたSDカードスロットを使用してファームウェアのバージョンアップが可能となっています。

デフォルトではSDカードからゲームを起動するような機能はありませんが、「Super NT」のカスタムファームウェアのようなものが出てくるかもしれませんね。

【2019年4月25日 追記】

また非公式ファームウェアMega Sg Jailbreakを使うことで、SDカードからメガドライブ・マスターシステム・SG-1000・ゲームギア・コレコビジョンのROMが起動可能となります。

未発売タイトル「Ultracore」収録

同じくAnalogueから発売された「Super Nt」には「スーパータリカン ディレクターズカット」という未発売タイトルが収録されていましたが、「Mega Sg」にはGenesisの未発売タイトル「Ultracore」を収録しています。

1994年に発売中止となっていたGenesis用タイトル「Hardcore」が元となっており、法的な理由で「Ultracore」という名称に変更されています。

「Ultracore(Hardcore)」は「バトルフィールドシリーズ」などで知られているDigital Illusions CE(DICE)によって開発されました。

Ultracore(Mega Sg)

気になるところ

スーパー32Xには非対応

メガドライブのカートリッジスロットに挿すタイプの周辺機器であるスーパー32Xには非対応となっていますが、その理由はスーパー32Xの特殊な接続方法にあります。

メガドライブのカートリッジスロットにスーパー32Xを挿したうえでメガドライブの映像をスーパー32Xに入力し、スーパー32X内でメガドライブとスーパー32Xの映像を合成して出力するという方式をとっています。

メガドライブとスーパー32Xを接続した際の映像出力

スーパー32Xへの映像入力はアナログですが、「Mega Sg」の映像出力はデジタル(HDMI)のためそのままではスーパー32Xに入力することができません。

Mega Sg」からアナログ信号を出力できれば解決しそうですが、D/Aコンバーターを搭載すれば価格が上がりますし、スーパー32Xだけアナログ映像出力という変則的な構成になってしまいます。

こういったことを考慮してスーパー32Xを非対応にしたんだろうと思います。

個人的な希望ですが、スーパー32XをFPGA上に実装して「Mega Sg」のみでスーパー32Xのタイトルを動作可能にしてほしいところです。

ゲームが収録されていない

最近の復刻版ミニゲーム機(ミニファミコンなど)は非常に多くのタイトルが収録されていますが、現在発表されている情報では「Mega Sg」にゲームは収録されていません。

ゲームの入れ替えができないミニゲーム機とは異なり、「Mega Sg」はカートリッジでゲームを切り替えられるのでゲームを収録する必要はないのですが、「Super Nt」に「スーパータリカン ディレクターズカット」などのタイトルが収録されていたことを鑑みると「Mega Sg」にも何か収録されるかもしれませんね。

プレオーダー

Analogueの公式サイトにおいて「Mega Sg」のプレオーダー(予約)が開始されています。

https://www.analogue.co/store/

送料が少しかかりますが日本からの購入も可能となっています。

「Mega Sg」の価格が$189.99で、日本への送料が$49.99となっているので、合計すると$239.98(約27,000円)となります。

互換機としてはかなり高額なので、よほどメガドライブに思い入れがないと手を出しにくいかなと思います。

まとめ

価格はちょっと高いですが、スペックを見る限りは非常に良さそうです。

別売りのカートリッジアダプタが必要ですが、メガドライブだけでなくゲームギアやSG-1000に対応してるのもいいですね。

あとは互換性が気になるところですが、同じAnalogueが開発した「Super Nt」の互換性が非常に高かったので今回の「Mega Sg」も期待できると思います。

発売は2019年4月とちょっと先ですが、気になる方は予約してみてはいかがでしょうか。

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