こんにちは、レトロゲーム大好きAibarです。
夏ごろにMinigen HDというメガドライブ互換機を買ったばかりですが、レトロな外観に惹かれてまた新しい互換機を購入してしまいました。
Mega RetroN HDという互換機なんですが結構良かったので紹介しておきます。
Mega RetroN HD とは
アメリカで家庭用ゲーム機の周辺機器や互換機を販売しているHyperkinが発売したメガドライブ互換機です。
商品名に付いた「HD」からなんとなく想像できる通り、HDMI出力が可能となっています。

Mega RetroN HD の特長
メガドライブをモチーフにしたデザイン
ブラックのボディとカートリッジスロットの周りのデザインで、メガドライブをモチーフにしていることが一目で分かります。

ちょっと角ばったデザインがレトロな雰囲気を醸し出していて味がありますね。
最近のHyperkinの互換機デザインは、Atari2600互換機のRetroN 77といい、Mega RetroN HDといい個人的にツボです。
HDMI出力に対応
これがMega RetroN HDの売りと言っても過言ではないでしょう。
HDMI端子を搭載したモニタに接続することで、くっきりとしたキレイな映像でメガドライブのゲームをプレイすることができます。
HDMI出力のメガドライブを一度でも体験すると、もうビデオ出力には戻れませんね。

一応ビデオ出力にも対応していますが、昔の雰囲気を味わいたいとかでなければあえて使うこともないでしょう。
リージョン切り替え可能
本体の裏面に用意された切り替えスイッチで、日本(NTSC-J)と北米(NTSC-U)・ヨーロッパ(PAL)にリージョンを切り替えることができます。

通常、日本向けのメガドライブでは北米やヨーロッパのタイトルは動作しないようになっていますが、Mega RetroN HDはリージョン切り替えを行うことでほぼ全てのタイトルを動作させることが可能となっています。
複数のリージョンに対応したタイトルでリージョン切り替えを行うと、タイトル画面などの表示が変わるものもあります。
画面比率切り替え
HDMI出力している際に、画面比率を「16:9」または「4:3」に切り替えることができます。
ちなみに動作中にスイッチを操作しても画面比率は切り替わらないようです。

「16:9」だと画面いっぱいに表示されますが、ちょっと間延びした感じになりますね。
外観
パッケージ
パッケージの右上角の部分が斜めにカットされているのはHyperkinのデザインの特徴となっています。

パッケージの裏面には4か国語(英語、フランス語、スペイン語、日本語)で解説が書いてあります。日本語はGoogle翻訳などを使って翻訳しているのか所々に意味の分からない文章が出てきます。
「創世記」ってなんだ?って感じですが、「Genesis(北米版メガドライブ)」が直訳されてるだけのようです。

パッケージの内容
内容物は以下のようになっています。
- Mega RetroN HD 本体
- コントローラー
- USBケーブル
- HDMIケーブル
- AVケーブル(RCAケーブル)
- ACアダプター
- 取扱説明書

パッケージと同様に取扱説明書にも日本語のページがあります。

本体
メガドライブのカートリッジスロット周りを、正方形に切り取ったようなデザインとなっています。
サイズは16×16×5cmと結構コンパクトですが、重量は約500gもあります。
円形のモチーフ部分をのぞいて表面処理がされているので安っぽい感じはしません。手に持った時のズッシリとした重さも相まってちょっと高級感さえ感じてしまいます。


電源スイッチは縦横の方向が変わっているもののメガドライブそのままのデザインです。リセットボタンも多少色が異なりますがよく似たデザインとなっています。
メガドライブを知っている方ならニヤリとする部分ですね。


背面にはHDMI端子と電源用のUSB端子(MicroUSB)、映像・音声出力用のRCA端子、画面比率切り替えのスライドスイッチが付いています。
電源はマイクロUSB端子となっているので、スマホ用の充電器などを使うこともできます。またモバイルバッテリーでの動作も可能です。

本体の右前角は斜めにカットされておりHyperkinのロゴマークが入っています。
実はこのロゴマークはパイロットランプになっており、電源を入れると青く光るようになっています。
コントローラー
コントローラーはメガドライブの6Bパッドをモチーフとしています。
サイズは少し大きめで、手にフィットするように裏側がふくらんだデザインになっています。
実際に使ってみると非常に持ちやすく、操作感もなかなかいい感じです。
ただ最近のゲーム機のコントローラーに慣れていると、ボタンのストローク(押し込み)が大きいのが気になるかもしれません。



本体サイズの比較
Mega RetroN HDのサイズはメガドライブの半分以下とかなりコンパクトになっています。
最近の互換機はコンパクトサイズのものが多いので、メガドライブが無駄に大きく感じますね。

本体内部
本体を開けてみると、なんと底の部分に金属製のおもりが付けられています。
軽すぎると扱いにくいと考えたのか、それとも安っぽいと感じるためでしょうか?

以前レビューをしたMinigen HDと同様に基板はかなり小型になっています。
Minigen HDの基板ははんだ付けが雑でいかにも安価な互換機といった感じでしたが、Mega RetroN HDの基板を見た感じだとキッチリと作られている印象を受けます。
メガドライブの互換チップを使っていると思われますが、チップの型番が分からないように表面に処理がされています。



画面
プレイ画面
Mega RetroN HD(HDMI出力)のプレイ画面です。
映像出力による画質の違い
セガの「ベア・ナックルⅡ」をサンプルとして、Mega RetroN HDのビデオ出力とHDMI出力を比較してみました。
Mega RetroN HD(ビデオ出力)
最近ではあまり使うこともないビデオ出力ですが、ちょっとプレイしてみました。
アナログテレビで見ていた頃はあまり気になりませんでしたが、デジタル出力全盛の今見るとちょっとツライ感じの画質ですね。
発色が悪くくすんだ色になっていますし、キャラクターや文字の輪郭がにじんでピントがずれたような映像になっています。


Mega RetroN HD(HDMI出力)
ビデオ出力と比較すると違いがハッキリ分かります。
発色が非常に良いですし、クッキリと締まった画像になっています。
これぞデジタル出力といった画質ですね。
ただMinigen HDと同様にフィルター処理が行われているようで、よく見るとドットの境目にグラデーションがかかっています。


プレイした感想
メガドライブの互換機としてはかなりのレベルにあると思います。
互換性も高いようでMinigen HDでは動作しなかったバーチャレーシングもきちんと動作しており、今回確認したタイトルで動作しないものはありませんでした。
HDMI出力の映像もかなりキレイなので不満がでることはないでしょう。
またサウンドの面でも、Minigen HDでは対応できていなかったステレオ出力にキッチリと対応しています。
ただ気になるところがないわけではありません。
音声をメガドライブと聴き比べてみると、PSGの音量が大きいようでFM音源とPSGのバランスがおかしいです。
あとよく見ていないと気付かない程度ですが、HDMI出力で縦スクロールのシューティングをプレイしている時に表示のガタつきを感じることがあります。
まあプレイに集中していれば気にならないので、あまり神経質になるほどではないですが。
まとめ
Mega RetroN HDは互換性も高く動作においてほとんど不満を感じることもないので、メガドライブを高画質で楽しみたいという方におススメします。
海外の製品ですが国内でもゲームショップ1983や駿河屋・ヨドバシ.comなどで販売されているので簡単に購入することができます。
メガドライブミニが待ちきれないという方はMega RetroN HDでメガドライブのHDMI出力を体験してみてはいかがでしょうか。
コメント