こんにちは、Aibarです
今回紹介するのは、フランスのメーカーWiko(ウイコウ)の「tommy」です。
Wikoが2017年2月に日本参入を発表した際はいろいろ報道されていたので、その時に 「tommy」 を目にした人も多いんじゃないでしょうか。
だいぶ前に購入してたんですが、最近になってようやく使い始めたので今更感はありますがレビューをしておこうと思います。
「Wiko tommy」とは
最初にも書いたとおり、フランスの端末メーカーWikoの発売しているSIMフリースマホです。
特長はポップな色使いと、14,800円(税別)という低価格です。
価格から分かる通りローエンド端末ですが、ソフトウェアが結構作りこんであって、意外に使いやすい端末になっています。
スペック
5インチのHDディスプレイ、SoC(CPU)はSnapdragon 210を搭載。ローエンド端末ですが、メインメモリは2GB、ストレージは16GBと通常の使用では問題ないと思われます。
また、この価格帯の端末にしては珍しくジャイロセンサーを搭載しており、ポケモンGOのプレイも問題ありません。
au VoLTEにも対応しているので、UQ mobileやmineoのAプラン、IIJmioのタイプAといったau系のSIMでも使用することができます。
気になるのは165gという重量です。ボディが樹脂製ということで軽いのかなと思って持つと、ズッシリとした重みを感じます。
OS | Android™ 6.0(Marshmallow) | |
---|---|---|
SoC(CPU) | Snapdragon™ 210 クアッドコア(1.3GHz×4) |
|
メインメモリ | 2GB | |
ストレージ | 16GB | |
外部メモリ | microSD(最大64GB) | |
対応SIM | micro SIM × 2 | |
対応バンド | 4G LTE 1/3/8/18/19 3G W-CDMA 1/19 2G GSM 850/900/1800/1900MHz |
|
バッテリー容量 | 2,500mAh | |
連続通話時間 | 最大15時間(3G)、最大26時間(2G) | |
待受け可能時間 | 270時間 | |
ディスプレイ | 5インチ HD(1280×720) | |
カメラ | アウト | 約800万画素 |
イン | 約500万画素 | |
Wi-Fi | IEEE802.11 b/g /n | |
Bluetooth | Ver 4.1 | |
センサー | 加速度センサー 磁気センサー ジャイロスコープ 近接センサー 光センサー |
|
その他 | au VoLTE対応 | |
重量 | 165g | |
サイズ(幅×高さ×厚さ) | 71.5 x 146 x 8.8 mm |
外観
パッケージの中身
パッケージの中身はこんな感じです。
- 本体
- 充電器
- microUSBケーブル
- ハンズフリーキット
- SIM変換アダプタ
- ユーザーガイド
- 保証書
SIM変換アダプタが付属しているのは地味にうれしいですね。でも標準SIMへのアダプタは要らないかな。
本体
個人的に赤が大好きなので、この色を選びました。「フラッシー・レッド」という色で、赤というよりは朱色に近い感じです。
Wikoの製品情報ページを見てみると、カラーのラインナップは他に「トゥルー・ブラック」、「クール・グレイ」、「ブリーン(青緑)」、「サン・イエロー」、「ホットピンク」があるようですが、ブラックとグレイ以外はかなり派手めな感じでSoftBankのPANTONEを彷彿させる色合いです。
「クール・グレイ」、「サン・イエロー」、「ホットピンク」に関しては後日発売予定だったと思いますが、店頭で見たことがないので発売されてないかもしれません。
ボディ表面にはシボ加工が施してあり、見た目や触り心地が革のような感じです。高級感があるというほどではないですが、安っぽさはあまりないです。
カメラの周りのリング部分もボディカラーに合わせた色になっています。
本体表側
5インチのディスプレイ(1280×720)が搭載されています。
画面のふちどりがシルバーになっているのは珍しいですね。シルバーが入っていることで、画面周りのデザインが締まって見えます。
本体裏側
シンプルなデザインにWikoのロゴが目立っています。
カメラが出っ張っていてキズがつかないか気になりますが、このカメラまわりのデザインはカッコいいと思います。
角のところにある溝に爪をかけて引っ張ると、背面カバーをはずすことができます。
背面カバーをはずすとバッテリーが姿を現します。最近の端末にしては珍しく、バッテリーが交換可能となっています。
ただし、交換用のバッテリーが販売されているかどうかは分からないですが…
microSIMを2枚とmicroSDを、同時に挿すことができます。
本体左側
こちら側にSIMトレイがついている端末が多いですが、「tommy」 は裏ブタをはずしてSIMを挿入するタイプなので、ここには何もないです。
本体右側
電源ボタンと音量ボタンがあります。パッと見は金属製かなと思いましたが、どうも樹脂製のようです。
本体上側
イヤホン端子があります。
本体下側
MicroUSBのコネクタがあります。その横の小さな穴は、リセット用のピンを挿す穴だろうと思います。
操作
ホーム画面
ホーム画面は、ボディカラーと同様に派手な色合いとなっています。アイコンは基本的にグラデーションのかかった丸い形です。
使っていてちょっと変わってるなと思ったのは、デフォルトでブラウザがホーム画面に無いことです。大抵の端末はホーム画面の一番下あたりにChromeのアイコンがあるんですが、「tommy」 のホーム画面には無いんですよね。
「すべてのアプリ」と書かれたボタン(ドロワーボタン)を押すと、インストールされている全アプリが表示されます。
基本アルファベット順に並んでいるので、日本語の名前は「#」のところに分類されているのかなと思っていたのですが、よく見ると「電卓」や「電話」が「D」のところに分類されています。
あれっローマ字かなと思ってさらに見てみると、「連絡先」が「L」に「時計」が「S」に分類されているという、正直よく分からない状態になっています。
プリインストールアプリ
プリインストールされているもので、目立ったアプリはあまりありません。「ワンクリーン」と「電話のアシスト」ぐらいでしょうか。
「ワンクリーン」は、1回タップするだけでバックグラウンドで動作しているアプリを閉じて、メインメモリを空けるアプリです。
「電話のアシスト」は、パワーマネージメントや権限管理など端末の設定を一か所にまとめたアプリです。Huaweiの端末にインストールされている「端末管理」とよく似た感じです。
メモリとストレージ
メインメモリは2GBで、そのうち1.2GBが使用可能です。まあこれだけ空いていれば、普通に使う分には問題ないと思います。
ストレージも11GBほどの空きがありますし、microSDの内部ストレージ化にも対応しているので空き容量でも困らないでしょう。
カメラ機能
カメラ機能でちょっと面白いなと思ったのは、モード選択の中にある「フェースビューティー」という機能です。
プリクラのように画像補正をかけるモードで、「美肌」や「目の大きさ」、「小顔」といった画像補正をかけることができます。
補正のかかりぐあいによって3種類がプリセットされていますが、カスタムを選択すると各パラメータ(美肌、目の大きさ、小顔)ごとにレベル調整することができます。
実際に目の大きさを調整してみると、これぐらい変わります。
その他に「シーンのフレーム」という機能があるのですが、昔のプリクラにあったようなフレーム機能です。一部がくり抜かれた画像があって、そこに撮影したいものがはまるような感じで撮影します。
この撮影では画面の大部分をフレームが占めているので、使いどころがかなり難しいと思います。正直なところ、どういった時にこのフレームを使ったらいいのか思いつかないです。
その他の機能
その他の機能として、端末を裏返すことで着信音をミュートにしたりする「スマートアクション」や、指で文字やマークを描いてアプリを起動したり電話をかけたりできる「スマートジェスチャー」があります。
これらは他の端末でも似たような機能があったりしますが、ローエンドの端末でここまで作りこんであるのは珍しい気がします。
気になったこと
使っていて1つだけ不便だなと思ったことがあります。
デフォルトで入っている日本語入力なんですが、フリック入力に対応してないですね。昔のケータイみたいな入力しかできないので、かなり苦痛です。
日本語入力のIMEだけ入れ替えれば済む話なんですが、フリック入力ぐらいはデフォルトで対応しておいて欲しいですね。
ベンチマーク
ベンチマーク(AnTuTu v6.2.7、Geekbench 4.1.0)を実行してみましたが、予想通りかなり低い値がでました。最近の端末としてはローエンドの中でも低めな感じです。
それでもツムツムぐらいなら問題ないです、と言いたいところなんですが正直なところツムツムでもちょっとレスポンス遅れが気になることがあります。
もしゲームをプレイするのであれば、2D系の軽めのものにしておいたほうがいいと思います。
まとめ
Wikoの「tommy」はローエンド端末ということもあり、スペック的にかなり低いものになっていますが、実際に使用してみるとそんなに悪くない感じです。
ゲームをプレイすると、動作やレスポンスの遅さが気になることも多々ありますが、LINEや通話をメインに使うのであればそれほど問題ないと思います。
ということで、あまりゲームをプレイしない、スマホをライトに使う方向けかなという気がします。あとは私のようにちょっと珍しい端末が好きな、あまのじゃくな人向けかな…
価格的にいうと、発売当時(2017年2月)は14,800円(税別)ということで注目されましたが、今だとこれぐらいの価格で買える端末が他にもあるので、正直いってこのスペックだとお得感は全くないですね。
ただスペックは低いですが、端末のデザインや作りはしっかりしてるし、ソフトウェアもそれなりに作りこんであるので、そこに価値を見出せば買っても損はしないと思います。
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