こんにちは、レトロゲーム大好きAibarです。
発売30周年ということでいろいろ盛り上がっているメガドラ界隈ですが、なかなか「メガドライブ ミニ」の情報がでてきませんね。
待ちきれなくなって、Amazon.comで「Minigen HD」というジェネシスの互換機を購入してしまったので紹介しておきます。
Minigen HD とは
アメリカのGamerz Tekが販売しているジェネシス(北米版メガドライブ)の互換機です。
HDMI出力に対応しているので、HDMI端子を搭載した液晶テレビやモニタに接続することによってメガドライブのゲームを高画質で楽しむことができます。
それ以外の機能的にはジェネシス(メガドライブ)とほぼ同じシンプルな作りです。
以前に紹介したAtGames社の「Genesis Flashback」もHDMI出力に対応した互換機でしたが、本体に多数のゲームタイトルが収録されていたり多彩な機能(セーブ&巻き戻し)が使えたりと「Minigen HD」とは対照的ですね。
Minigen HD の特長
非常にコンパクトな本体
モチーフとなっているのは ジェネシス2(メガドライブ2)だと思われます。
もともとジェネシスと比べてコンパクトな ジェネシス2 ですが、さらに小さくなっており手のひらサイズと言っても差し支えないコンパクトさです。
HDMI出力で高画質な映像
ジェネシス(メガドライブ)の映像出力は基本的にビデオ出力のため、最近のモニタには接続できなかったり接続できてもビデオ出力特有のにじんだ映像で満足できるものではありませんでした。
しかし「Minigen HD」にはHDMI出力が搭載されているので、手軽に高画質な映像でメガドライブのゲームを楽しむことできます。
リージョン切り替え可能
本体のリージョンを切り替えることができます。これによって北米(NTSC-U)と日本(NTSC-J)両方のタイトルを動作させることができます。
ただしPALへの切り替えは対応していないので、ヨーロッパ(PAL版)のメガドライブタイトルは動作しません。
画面比率切り替え
HDMI出力のみですが、画面比率を「16:9」と「4:3」に切り替えることができます。
外観
パッケージ
青と白をベースにしたシンプルなデザインのパッケージとなっています。
パッケージの内容
内容物は以下のようになっています。
- Minigen HD 本体
- コントローラー × 2
- USBケーブル
- HDMIケーブル
- AVケーブル(RCAケーブル)
- ACアダプター
付属品が非常に充実しています。
映像ケーブルはHDMIケーブルだけでなく、RCAピンプラグのAVケーブルも付属しています。あとコントローラーが2つ付属しているのは地味に嬉しいですね。
ちなみにUSBケーブルは電源供給用で、ACアダプターとセットで使用します。
本体
本体は非常にシンプルなデザインとなっています。
本体表面はツルツルではなく少しマットに加工されており、互換機にありがちな安っぽさはそれほど感じないですね。
個体差かもしれませんが、カートリッジのコネクタは少し固めで抜き差しがしにくい感じがしました。
背面にはHDMI端子と電源用のUSB端子(MicroUSB)、映像・音声出力用のRCA端子、2つのスライドスイッチが付いています。
電源はUSB端子となっているのでスマホ用の充電器などでもOKです。専用のアダプタが必要ないのはイイですね。
ちなみにスライドスイッチは以下のような機能となっています。
- リージョン切り替え:NTSC-U ⇔ NTSC-J
- 画面比率の切り替え:4:3 ⇔ 16:9
コントローラー
コントローラーは海外版メガドライブの6ボタンコントローラーをモチーフとしています。
方向ボタンが少し出っ張っているものの、6ボタンに関しては押した時のストロークも丁度よく非常に使いやすいと思います。
メガドライブ互換機の6ボタンコントローラーは、形をコピーしただけでプレイしづらいものが多いですが、そのなかにあってMinigen HDのコントローラーはかなり良いですね。
サイズ的には日本版の6ボタンコントローラーより少し大きめになっており、男性など手が大きい方であればMinigen HDのコントローラーの方がしっくりくると思います。
並べてみるとMinigen HDのコントローラーの方が一回りほど大きいのが分かります。
本体サイズの比較
Minigen HDとメガドライブ、メガドライブ2、Genesis Flashbackの本体サイズを比較してみました。こう見ると、Minigen HDのコンパクトさが際立ってますね。
本体内部
本体を開けてみると、内部はかなりスカスカです。これだったらさらにコンパクトにできそうな気がします。
TCT-6803というメガドライブの互換チップが搭載されています。よくみると部品の半田付けがかなり雑ですね。
画面
プレイ画面
Minigen HD(HDMI出力)のプレイ画面です。
映像出力による画質の違い
セガの「ベア・ナックルⅡ」をサンプルとして、Minigen HD(ビデオ出力、HDMI出力)、Genesis Flashback(HDMI出力)の画質を比較してみました。
HDMI出力に関して他と比べてみたかったので、以前レビューを行ったGenesis Flashbackも比較対象に加えています。
Minigen HDのビデオ出力は置いておくとして、Minigen HDとGenesis FlashbackのHDMI出力は甲乙つけ難いですね。
ドット絵大好きという方であれば文句なしにGenesis Flashbackの方だと思いますが、そういったこだわりの無い方であればジャギーの目立たないMinigen HDの画像のほうがキレイと感じるかもしれません。
Minigen HD(ビデオ出力)
昔からのゲーマーの方であれば見慣れている画面ですね。発色が悪く、キャラクターの輪郭がにじんだようになっているのが分かると思います。
ノスタルジーは感じますが、デジタル出力全盛の時代にこの画質はちょっとツライものがありますね。
Minigen HD(HDMI出力)
これは一目見てビデオ出力との発色の違いがわかります。輪郭もビデオ出力と比べるとハッキリしており全体的に引き締まった画質です。
ただ内部でRGBからHDMIに変換する際にアンチエイリアス処理が行われているようで、ドットの境目にグラデーションがかかっています。
RGB出力のようなクッキリとした画質を期待していると、期待外れかもしれません。
参考:Genesis Flashback(HDMI出力)
Genesis Flashback はいかにもドット絵といった感じのパキッとした画質となっています。ドットの角がシャープではっきりとしているためジャギーが目立ちますが個人的には大好きな画質です。
プレイした感想
互換機ということで動作に関してはあまり期待してなかったのですが、いい意味で期待を裏切られました。
メガドライブとの互換性は非常に高いようで、20本ほどのタイトルをプレイしたなかで動作しなかったのは「バーチャレーシング」の1本のみでした。
また再現度も高く、映像・音声ともに違和感なくプレイすることができました。
Genesis Flashbackのようにエミュレータではないので、フレームレートが60fps出ていないということも無いようです。
とここまでは手放しでほめてきましたが、気になったところも挙げておきます。
たぶんですが音声出力がステレオになっていません。L/R両方にモノラルの音声が出力されているように思われます。
まとめ
Minigen HDはメガドライブ互換機のなかでもかなりいい出来だと思います。
互換性の面で気になるところはほとんど無いですし、付属のコントローラーも使いやすいので正直なところ悪い部分があまり見当たらないですね。
もしこれからメガドライブを始めたいという方で純正品にこだわりがなければ、Minigen HDの購入をオススメします。
ただ、今のところAmazon.comかGamerz Tekの公式サイトでしか販売しているのを見かけないので、日本からは購入しづらいかもしれません。
Amazon.comで購入してみたいと思った方は、以下の記事を参考にしてみて下さい。
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